// // 文系と理系という区別はそろそろやめませんか――その2

文系と理系という区別はそろそろやめませんか――その2

私は文系だから、自然科学や工学には関係ない、

私は理系だから、法や政治や経済、まして人文系のことは関係ない。

そんな考えは、全くアホな考え方だと思うのです。

文系の人であっても、自然の世界の中に生きています。建築物の中で生活しています。

病気になれば医者にも診てもらいます、

理系の人であっても、政治や経済の中で生きています。死の宣告を受けた場合には、たとえば宗教的な問題のような人文的なテーマと向き合う可能性もなきにしもありません。

たとえ文系であっても、自然界の生き物である人間は、そのことから逃げることはできません。

たとえ理系であっても、社会の中で生きている以上は社会から逃げることはできません。

昨今では、病気の治療は医者に任せておけばよいというのと同様に、政治は政治家に任せておけばよい、というような考え方が当たり前になっているようです。

しかし、自分で病気の治療法を勉強したり、セカンドオピニョンを主治医以外の医者に伺うことも当たり前になっています。それと同様に、政治も他人任せにできないでしょう。●●党だから安心できると、本当に言えるでしょうか。

理系の仕事で働いている人は、所属している会社を100%信頼できるでしょうか。

もしかすると、その会社の経営陣は無能な人々の集まりかもしれません。

オレは理系だから会社の経営のことなんか知らないよと思っていたら、気がついたらリストラされていたりすることもあるかもしれません。

~は文系、~は理系とかいうような二分法で、~は専門外だから自分には関係ないなどと思っていたら、自分の生活が足もとから崩れてしまうこともあり得ます。

まさか、そこまで単純な人はいないと思いますが、文系と理系の区別にこだわりすぎると、まじめに働いているにもかかわらず、思わないところで損をしてしまうこともあり得ます。

自分は文系だの理系だのというある種の偏見をお持ちの方は、今すぐ捨て去ってほしいと思っています。

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